数寄の間

* この部屋では、模型制作初心者・三木が自分の作例等を紹介します。

 

第1回 「MACCHI MC.200」を作る。

手始めとして取り上げるのは、「マッキ200(SWEET社・1/144スケールモデル)」

です。製品外箱には 「Just 1 Min(所要時間1分)」 という挑戦的?なラベリング

が付いていますが、ランナーからパーツをもいで組み立てるだけでも1分はちょっと

無理かと・・・。軍隊式の小銃分解組立よろしく、熟練して初めて可能な領域です(笑)。

 

ここでは、行程半日(4〜5時間)で1機を完成させることを目標に、手順を追って

作業内容を紹介していきます。

 

1.組み立てる前にご準備ください(タミヤの説明書っぽく?)

今回は以下のツールを使用しました。

・ニッパー

・ピンセット

・接着剤(タミヤセメント)

・瞬間接着剤(ゼリー状)

・万年皿(ノーマル&調合皿)

・紙切りハサミ

・筆(面相・極細面相)

・かき混ぜ棒

・塗料(Mr.カラー)

・塗料うすめ液

・エアブラシ

・マスキングテープ

・マークソフター

・爪楊枝

 

2.パーツの確認

製品のパーツ分割やモールドを堪能する目的もありますが(苦笑)、部品の

破損・欠落がないかを事前に確認しておきましょう。ちなみにマッキ200は

このランナー1点、18パーツとデカールシート1枚で構成されています。

(ヨンパチやサンニイに慣れてる方だと、この構成のシンプルさには驚くかも・・・)

 

3.胴体と翼の組み立て

 

このあたりで外形は半ば出来上がってしまいます。初めの5分で作る楽しみの

3〜4割が消費される感じ?? あとは細かいパーツをくっつけて、色を塗って

デカール貼って、原型を気が済むまで加工して・・・と時間と手間の世界ですね。

上の写真では胴体、主翼、水平尾翼、エンジンまでを組みました。ここまででまだ

7パーツしか消費していないんですが、ヒコーキらしさは充分感じられますよね。

 

4.先にやる塗装と後でいい塗装

 塗装をするのに、組み立てる前に塗って置いた方がいい場合と、組んだ後で

塗った方がいい場合の2ケースが大概発生します。腕に自信があれば手順の

前後をカバーできますが、不器用な男じゃけん(笑)そのへんの見極めは慎重に

やってます。今回の「事前塗り」は次のパーツです。小さい部品のため、すべて

ランナーに付いたままの状態で筆塗り着色をしました。

機首機関銃(黒鉄色)

プロペラ(フラットブラック)

主脚(機体下面色+タイヤ部分フラットブラック)

主脚カバー(機体下面色)

爆弾(フラットブラック)

風防(枠部分のみ機体上面色)

※機体上面色(中島系濃緑色+機体内部色)

※機体下面色(セールカラー+イエロー)

次に、組み立てた方をエアブラシを使用して吹き付け塗装します。

上下を塗り分ける必要があるので、マスキングの手間を考えて下面から始めました。

大きいモデルだと色の境界をぼかすテクも駆使すると出来映えがリアルになりますが、

今回は普通にマスキングテープを貼って、上面色を吹き付けたくないところを隠すだけ

にしました。

 

ただし、実機とは逆に、迷彩の地色(ダークイエロー)ではなく、下地に先に

グリーンを吹いてしまいます。実機の場合は地のダークイエローの上に、グリーンを

同じくスプレー塗装で網目を作るように吹き付けて迷彩にするんですが、(自分は)

エアブラシでは、この吹き付け迷彩をスケールダウンして再現できないんです(迷彩部位

をマスキングするやり方ならばエアブラシでも表現可能ですが、手間なのでキャンセル。

自分の腕前では大スケールじゃないとダメですね)。

仕方がないので、なるべくヘロヘロな筋状にグリーンが残るようにダークイエローを

筆で置いていきます。塗り方に偏りがないように注意しないと、機体の右と左で迷彩

のバランスが変になっちゃうので、この作業は一気に仕上げるのが吉です(苦笑)。

この作品の場合は右主翼の方のが巧くいってる気がします・・・(恥)

 

5.マーキング

自分はどうにもデカール貼りが苦手です。貼る位置からずれてしまったり、破れて

しまったりで、毎回デカールで何かしら失敗します(泣)。今回も主翼に貼る国籍標識

をピンセットで破いてしまい、仕方なくもう1セット(そう、このキットは2機分が1箱に

入っているんです!スイートさん太っ腹!!)のデカールを流用しました。

貼る前にエンジン部分を黄色と茶色に塗り分けましたが、本来は胴体の黄帯(こちら

はデカール)と同じ色になっているんです。写真でも色の違いは明らかですよね・・・。

失敗しちゃいました。胴体もデカール処理しないで、最初に同じ黄色を塗って、それから

マスキングをして機体色を塗れば良かったと思います。日本機だと日の丸が比較的塗装

表現が楽なので、他の部分も付属のデカールを使わなくても出来そうなら塗ってしまう

(デカールだと、貼ってある下のパネルラインやリベットが隠れてしまうこともあるので)

んですが、今回はデカールでいいや、と安易に作ってしまいました。

 

6.細部の組み付け

上の作業とほとんど並行してなんですが、塗装済みの細かいパーツを組み付けて

いきます。邪魔にならないように順番を考えていくのが大事なポイントになります。

例えば下の写真の場合は、引き込み脚より先に、引き込み脚の開閉式収納カバーを

付けないと、脚が邪魔になってカバーの取り付けがうまくいかなくなってしまいます。

自分、逆にやってしまって(脚の方がホゾ穴に差し込む形で頑丈そうだったので、

脚を機体を持つときの支えにしようと画策)ちょっと苦労しました(笑)

 

 

7.完成

 

写真うつりを考えて、組み立て説明書の上に置いてみました。

左に写っているのが自分の指です。キットの小ささが分かってもらえるでしょうか?


以上、第1回 「MACCHI MC.200」を作る でした。

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