数寄の間

* この部屋では、模型制作初心者・三木が自分の作例等を紹介します。

 

第5回 「中島・四式戦闘機」作品紹介。

 

今回は自分が製作した空モデル・第1号を紹介します。

子供の時分にも(タミヤのMMなど)それなりに作っていましたが、以後の

ブランクは10年近く、ほぼゼロからの再出発でした。ツール類も手持ち

が皆無状態だったので、製作までの初期投資もカナリの額に・・・。タミヤ

のハンドピース(エアブラシ)を一式買う時にはカナリ勇気が必要でした(笑)。

1999年夏に完成。


左側面です。塗装、デカールともインスト通りの堅実な制作。Me262を

作っていただいた大学の先輩に一つ一つ教わりながらの作業でした。

機体の塗装は下面に128番(灰緑色)を指定箇所に吹いてから同面を

紙でマスキングし、上面をアンチグレア部分に125番(カウリング色)を

吹いた箇所とキャノピーのガラス部分のマスキング後に129番(中島系

濃緑色)で吹く形で仕上げています。  ※補足:識別帯は一番初めに

レッドとイエローを混色した自家製(?)橙色で塗ってマスキングしました。


機銃は28番(黒鉄色)を筆塗り。銃口の開口はしませんでした。追加工作

すれば見栄えが良かったかも。 ちなみに2機目の疾風(オシイレノコヤシ)は

金属パーツ機銃仕様です。頑張って作る予定・・・。発射煙の煤として淡く黒を

吹いて、カーボンが付着した感じを再現してあります。

あと、ペラのスピナーは、1番(白)を生で塗るよりも若干彩度を落とした方が

よりリアルになりましたね。


後上方、および斜め後上方より。

フラップは上面:8番(シルバー)と下面:128番(灰緑色)に塗り分け、

後から接着しました。接着面積が狭く、角度を固定するガイドも特に無い

ので、接着剤で固定されるまで左右のフラップ取り付け角度を同じにした

まま手で保持するのが結構大変でした。


コックピットのアップ。

計器パネルはデカールも付属していますが、「モールドが良い出来だから

塗りで」との先輩の判断により、全面を黒で塗ってから所定の色に塗り分け、

計器個々のフチ部分は銀でドライブラシしました。初めてやったにしては

上手くいったと思います。


右側面。

個人的に尾翼と機体尾部の形状は、零戦・雷電などの三菱系(尖り型)ライン

よりも、この疾風のように方向舵のカーブでまとめた中島系が好みです。


プロペラは軽い力で回転するように作ってあるので、上の写真のように

少し風を当てれば回転させることが出来ます。手前で扇風機を動かしつつ

撮影しました。モーター回転も楽しそうですが、技術要りますからね。

その高性能から「大東亜決戦機」として期待された疾風ですが、機の形も

バランスの取れた非常に綺麗なスタイルで、作っていて楽しいキットでした。


以上、第5回 「中島・四式戦闘機」を作る でした。

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