数寄の間
* この部屋では、模型制作初心者・三木が自分の作例等を紹介します。
第6回 「三菱・百式司令部偵察機」作品紹介。
これは製作通算2つ目です。 どうも自分はカタチ的に綺麗な
飛行機を好む傾向があるようで、偵察機の中でも一番流麗と
思っている百式司偵の三型を作ることに。今回は大戦後半の
日本機の雰囲気づくりに欠かせない、「塗装の剥げ」表現に
初チャレンジしています。 ウソくさい+やり過ぎ箇所が多々
ありますが御容赦のほどを・・・
まずは機体を左右から。
キットはタミヤの「百式司令部偵察機 三型(1/48)」です。
双発機ということで、胴体は機首からの流れるようなラインが
見事の一言です。 百式との出会いは松本零士の「戦場まんが
シリーズ」の「晴天365日」がきっかけで、以来三型にベタ惚れ。
「彩雲」も機能美がよく現れていて綺麗ですが、艦載機としての
制約の中で設計された機体だけに、各所に無理がかかって
いるのが感じられるんですよね。
百式>彩雲派な人は、四式>零式派なのでは・・・(勝手妄想)
左後方から。 この距離だとハゲチョロ表現が良く分かるかと
思います。 技法は様々なんですが、これは下地全面に8番
(シルバー)を初めに吹き、その上から機体色を重ねて吹いて、
さらに剥がしたい箇所の表面をマイナスドライバーなどの硬い
ツールで削ることで塗装を剥がしました。
パネルの継ぎ目やプロペラ後流が強く当たると思われる部分
について重点的に手を入れたつもりでしたが、始めてみると
結構根気の要る作業で、ヤッツケ仕事に陥りがちに・・・(焦)
ステップなどはドライブラシと併せて表現した方が良いですね。
後方および上から。日の丸は全て塗装しました。主翼上面は
綺麗に出来ましたが、下面は銀塗装の上から吹いた赤が
機体下面色を吹く前のマスキングテープと一緒に一部持って
行かれてしまい、かなりカッコ悪くなっています。銀塗装への
上塗りは、塗料の定着力が弱まるので要注意ですね。
胴体の白フチ付きの日の丸は後ろの白帯も一緒に塗ろうと
した結果、面倒くさい手順で手こずりました。
皆様は赤→マスキング→白→マスキング→濃緑色と楽に
塗って下さい(笑)。白の下地隠蔽力が不安なので、白帯の
部分は事前にマスキングを一応。
コックピットのアップです。
偵察機だけに窓が大きく、内部を作り込むと良く見えるので
模型映えがします。計器板は黒に銀でドライブラシ。白や赤で
ランプや計器類を目立たせても良かったですが、サクッと
済ませてしまいました(弱)
後席は真鍮線で配線を追加工作。ただ、組み上がってからは
その辺りは殆ど見えません。もはや自己満足の世界!?
機首をあおり気味に(好きなアングルなのです)。
エンジンは金属が焼けた感じを出そうとして四式よりも手を掛けて
(しかも2個)作ってみましたが、余り見えないですね。覗き込むと
結構赤茶けてて錆びっぽくも見えるので、隠れてかえって良いの
かも知れませんが(笑)?
プロペラ先端の警戒帯もこの作品からデカールをキャンセルして
塗りで表現しています。マスキングテープの太さが微妙に違って
いたり、塗膜の厚みが段になっていますが・・・御愛嬌で。
結局、デカールは尾翼の部隊マークに使っただけで、殆ど塗装で
仕上げた作品になりました。1/48でも、双発機になるとサイズが
かなり大きいので、今後数が増えると置き場所に悩みそうです。
以上、第6回 「三菱・百式司令部偵察機」を作る でした。
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