数寄の間

* この部屋では、模型制作初心者・三木が自分の作例等を紹介します。

 

第10回 「三菱 零式艦上戦闘機21型」を作る。

夏休みの小中学生向け模型講座の教材として、2004年春リリースの

SWEET「零戦21型(1/144)」を選択しました。手ごろな価格とパーツ数、

それから歯ごたえ・・・もちろん素性の良さもポイントですね。1箱に2キット

入っているので、成形色を活かしたお手軽Ver.と全面塗装で仕上げも気合

入れまくりVer.で、それぞれ1機ずつ作ってみました。


1.お手軽Ver.

1機分のパーツはこれだけです。モールドは極上ですね。1/144ではこれ以上を

望むのは無理かなと思わせる出来映えに鳴り止まぬ拍手。

キャノピーの枠は C128 灰緑色 を生のまま筆塗り。なにせ細かい作業なので

指先が震える震える・・・(泣)。

タイヤと脚柱はガンダムマーカーの黒と銀で塗り分けました。

 

    

完成写真。 エナメルのダークグレーで軽くスミ入れをしています。

マーキングは台南空・坂井一飛曹機を選択しました。機体色と窓枠の色が合わず、

若干チグハグになっているのが残念。しかし付属の窓枠デカールは難易度高いです。

根気良くやれば雰囲気が出ると思われ。


2.気合いVer.

 

お手軽ではガンダムマーカーのメタリックグリーンで済ませた脚収納部ですが、

機体内部ともども C57 青竹色 を吹いてあります。マスキングの手間こそ

ありますが、エアブラシあたりが大人と子どもを隔てる壁なのかな・・・、と。

キャノピーは細ーかくマスクしました。平滑な厚紙にマスキングテープを適量

貼り付け、デザインナイフで1ミリ角を目安に縦横にみじん切りしたものを精密

ピンセットで1片ずつ広い、各辺ごとに重ね貼りして風防ガラス1面を塞ぎます。

鋭角も対応するため、みじん切りの一部は斜めにも刃をいれるといいでしょう。

かなり手間はかかりますが、納得のいくマスキング作業が可能です。

 

 

 

 

 

完成写真。

SWEETの考証に基づく灰緑色は生理的に「零戦の色」として受け入れ難い(笑)

ので、フィーリング重視で「童友社零戦の箱画・高荷義之画伯の色(横山宏センセイ

みたいだな)」を念頭に機体色を調色してみました。C35 明灰白色 をベースに空気

遠近を考えて、C62 つや消しホワイト を混ぜて吹きました。大体イメージ通りの発色

になったかな?と思います。もう少し白みが強くてもいいかも知れませんね。

こちらのマーキングは四航艦・ラバウルの西澤一飛曹機。子どもの手本目的とは言え

名だたるエース機ばかりを再現することになりました。

最後の写真では比較のため2機を並べてみました。あなたのイメージする零戦21型の

色は、どちらが近いでしょうか? SWEETの零戦は作りやすくてフォルムも良好なので

オススメの好キットです。 ぜひ一家に2機(笑)。


以上、第10回 「三菱 零式艦上戦闘機21型」を作る でした。

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