数寄の間
* この部屋では、模型制作初心者・三木が自分の作例等を紹介します。
第8回 「フォルクスワーゲン・ビートル1966年型」を作る。
プレゼント用に制作したカーモデルの工程と完成写真を掲載します。
静岡ホビーショウで特価販売されていたビートルに惚れ込み、購入したまでは良かったのですが
総メッキパーツ(内装まで!)という厄介さに遮られて手を出せず、2年間押入れに眠らせていた
ものを、せっかくの機会で作ることにしました。西部警察のSUPER Zも受注しているんですが、
こちらも制作途中・・・早く完成させないと(焦)
1.パーツ割りとサフ
このように、クリアーとポリキャップ、ゴムタイヤ以外はメッキ仕上げです。
(通常版はバンパー・ライト・ミラーのランナーのみ)
このままでは塗装・接着に不便なので、サーフェイサーを吹いてから作業にかかります。
この他にも、シンナーに一晩漬けてからブラッシングするとメッキが剥がれるそうです。
サーフェイサーを吹いてからペーパーがけをしたところ。ヘッドライトの上下に
パーティングラインが割とハッキリ見えており、集中的に削りました。
2.エンジンの組み立て
組みあがると見えない部分ですが、それなりに組み付けと彩色は施しました。
使用色は8番(シルバー)、28番(黒鉄色)、33番(つや消しブラック)、61番(焼鉄色)。
組む前にエアブラシと筆塗りで。 飛行機の空冷エンジンばっかり作っているので、車の
エンジンは構造とかはどうにも詳しくありません・・・
3.内装とボディーの組み立て
内装は「皮革っぽく」表現したかったので、タミヤの色指定を外れて自分で調合しました。
カーモデル向きの塗料は一切持ち合わせが無い(笑)ので、19番(サンディブラウン)、
44番(タン)、49番(クリアーオレンジ)を目分量でブレンド。
ボディーも箱絵のカラーの場合「バハマブルー」など、中々マニアックな色指定です。
バハマの海や空の色と言われても全然ピンとこないので・・・(悲)、いちばん身近な
「夏の伊豆の海の色」を再現すべく、これまた目分量と自分の感性を信じて(テキトー
とも言います)調合してみました。使用したのは8番(シルバー)、50番(クリアーブルー)、
57番(青竹色)、65番(インディブルー)、あと「隠し味」として4番(イエロー)を少量
入れてみました。青系が強いので、ご覧のような仕上がりとなりました。
金属色の粒子がかなり含まれているため、近くで見るとイイ感じの光沢が出ています。
狙いどおり、内装は待合室のソファみたいな色(笑)になりました。
計器類・コンソールは8番(シルバー)、1番(ホワイト)。ハンドルは外円と内円上半分が
2番(ブラック)、内円下半分が8番(シルバー)です。写真では分かりにくいですが、ギアと
サイドブレーキは立体感を出すようライトグレー系(万年皿に残っていたあり合わせ。)で
ドライブラシをかけています。
エンジンがリア配置、っていうとジェット機よりも「震電」が先に連想されるあたりは
すでに立派なビョーキ・・・。
シャーシは2番(ブラック)で、つやありとしました。
他をキレイめで作ってあるので、つや消しだとバランスが悪いような気がしましたので。
4.細部の仕上げ
凸モールドに筆でシルバーをのせましたが、フリーハンドの悲しさ・・・転写、あるいは
メタルックで処理をするべき箇所だったかも。
組み上げ直前。フロントには予備タイヤが入ります。
ナンバープレート拡大画像。
プレートは白地に青をドライブラシしました。
テールランプの塗装ですが、元々はクリアーパーツなので、47番(クリア−レッド)と
49番(クリアーオレンジ)、さらに車体色を吹く必要があります。
ランプ部分をマスキングゾルでマスク→表側から車体色吹き付け(裏側に吹き込ま
ないよう、テープで目張りをします)→パーツの裏側からランプ上半分に47番、下半分
に49番を塗ります。細かい作業なので面相筆をあきらめ、爪楊枝の先端に少量塗料
をとって、チマチマと色を乗せる感じで塗り分けます。
手間はかかりますが混色や色の乗り越えもなく、キレイに仕上がりました。
5.完成
以上、第8回 「フォルクスワーゲン・ビートル」を作る でした。
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